数珠巡礼

メニュ

穴太寺Anou-ji Temple

 

慶雲二年(七〇五)の文武天皇の御世に大伴古磨によって創立されたと伝えられる丹波でも屈指の古刹です。 庭園は多宝塔を借景にしており、江戸中期から末期にかけての手法をよく表現した名園のひとつです。

当寺院のさげわたし数珠玉

寺宝・名所

  • 本堂

    江戸時代、享保20年(1735年)に再建された。向拝下に土間、吹き放しの外陣。内部に中央3間分の格天井に花鳥図、内陣に須弥壇を設ける。桁行5間、梁行5間、入母屋造、本瓦葺。3間向拝付。京都府指定文化財。 本堂内陣の須弥壇には3基の厨子があり、本尊の「薬師如来」、左に札所本尊の「聖観世音菩薩立像」、右に前立札所本尊の「聖観世音菩薩立像」が安置されています。本堂厨子内の木造「聖観音立像」は、33年に一度開帳される秘仏です。

  • 仁王門

    八脚門の入母屋造で本瓦葺の仁王門は、江戸時代中期(17世紀中期)に再建されたもので、楼門古材を再利用したといわれています。江戸時代の狩野永納『穴太寺観音縁起絵巻』(1676)に楼門は描かれています。京都府登録文化財。

  • 多宝塔

    江戸時代の1804年に再建されました。3間の多宝塔で高さは13m。柱は円柱で切石積の基壇に建っています。軒は下重に二軒繁垂木、上重に二軒扇垂木、四方に青竜、白虎、朱雀、玄武の彫刻を施す。内部に四天王柱、来迎壁、須弥壇を置き、釈迦如来、多宝如来が安置されています。京都府指定文化財。

  • 庭園

    江戸時代中期作庭の池泉鑑賞式庭園で、多宝塔を借景にしています。石組、池、植栽で構成され、また方丈の西側には露地庭園があり、こちらは西の高熊山を借景としています。四季折々の表情を楽しめる江戸期の名庭です。京都府指定名勝。

  • 釈迦如来涅槃像

    ヒノキの寄木造、160㎝。 鎌倉時代作(室町時代とも)といわれます。右肩を下にして横たわる。涅槃姿の等身大彫像の例は極めて珍しい。この像は「撫で仏」ともいわれ、患部に当たるところを触ると病が治るとい伝えられてきました。1896年に本堂天井裏より発見されたもので、当時、住職と孫娘(娘とも)の病気平癒のために日参していた大阪の女性信者の夢に像が現れ、その夢告により探し当てたものといわれます。仏像を堂内に安置し、像を撫でると孫娘の病は治ったことから、以後、諸病悉除の仏として信仰を集めています。亀岡指定文化財。

沿革

 

宝徳2年(1450年)成立の『穴太寺観音縁起』によれば、慶雲2年(705年)、文武天皇の勅願により大伴古麻呂が開創したとされています。
穴太寺の聖観音像は「身代わり観音」の伝説で知られ、この伝説が『今昔物語集』に取り上げられていることから、平安時代末期には観音霊場として知られていたことがわかります。『今昔物語集』所収の説話によると、昔、丹波国桑田郡の郡司をしていた男が、都の仏師に依頼して聖観音像を造り、仏師に褒美として自分の大切にしていた名馬を与えました。しかし、与えた名馬が惜しくなった男は、家来に命じて仏師を弓矢で射て殺してしまいます。ところが、後で確認すると仏師は健在で、聖観音像の胸に矢が刺さっていたのです。改心した男は仏道を信じるようになったと伝えられています。同様の説話は『扶桑略記』にもありますが、ここでは男の名が「宇治宮成」、仏師の名が「感世」とされています。
応仁の乱の戦火によって伽藍が被害を受け、天正年間(1573年 – 1593年)には、明智光秀の丹波攻めに巻き込まれて焼失。17世紀中頃に行廣上人が再興しますが、享保13年(1728年)に本堂が焼失してしまい、その後享保20年(1735年)に再建されました。明治29年(1896年)には、本堂の天井裏から釈迦涅槃像(撫で仏)が発見されました。

拝観のご案内

現在の情報

公開期間
無休
拝観休止日
なし
拝観時間
8:00〜17:00
拝観料
拝観料 本堂、庭園 個人 500円 団体 400円
ご連絡先
電話番号 / FAX
TEL 0771-24-0809 / FAX 0771-23-6621

行事案内

現在の情報

行事案内

1月3日福給会(ふくたばえ、ふくたまえ)が催される。300年以上続く伝統行事で、牛玉宝印の札3,000枚を本堂からまく。3枚だけ赤い札が入っており、それを拾った人は1年間幸せに過ごせるという。
2月3日節分会・星祭
8月9日精霊会
8月23日孟蘭盆大施餓鬼会
12月31日除夜の鐘

交通案内

名称
菩提山 穴太寺
所在地
〒621-0029 京都府亀岡市曽我部町穴太東ノ辻46
交通アクセス
公共交通機関をご利用の方

JR嵯峨野線(山陰本線)亀岡駅から、
京阪京都交通バス60系統
京都先端科学大学行で穴太口下車徒歩10分
※昼間は20分毎の運行。
※57系統京都先端科学大学行は穴太口を通過する。

京阪京都交通バス59系統穴太寺循環で穴太寺前下車徒歩1分※昼間は1時間毎の運行。

駐車場
有(私営駐車場)

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