遍照寺Henjo-ji Temple
遍照寺は、平安中期(989年)に寛朝(かんじょう)僧正が広沢池畔の山荘を改め寺院にしたことに始まります。端麗な遍照寺山を映す広沢池を庭とし、池畔には多宝塔、釣殿、八角堂等数々の伽藍を有する広大な寺院でした。応仁の乱(1467~1477)で廃墟と化すも、寛永年間に現在地に移り、文政13年(1830)舜乗律師により再興されました。
古歌にも詠われた広沢池はこの地域の一景観をなす風光明媚な場所で、地域住民の憩いの場。毎年8月16日にはこの池で灯籠流しが行われ、お盆に迎えた先祖を見送ります。
また、寺宝である不動明王坐像と十一面観世音立像(重要文化財)は、平安時代の名仏師 定朝の父、康尚(こうじょう)の作。
寺宝・名所
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十一面観世音菩薩立像(重要文化財)
遍照寺の本尊。創建時に安置されたもので、平等院鳳凰堂の阿弥陀如来立像で知られる平安時代の名仏師 定朝の父、康尚の作。
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広沢池
寛朝僧正が開削した池で、別名遍照寺池とも呼ばれます。平安時代には観月の名所として多くの歌が詠まれました。毎年8月16日にはこの池で灯籠流しが行われます。(遍照寺で灯籠を受付されます)
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四季の花
広沢池の桜や紅葉に加え、遍照寺境内には藤や木蓮、コスモスなど四季の花が咲き乱れます。
沿革
平安中期(989年)寛平法皇(宇多天皇)の孫、寛朝僧正が広沢池畔の山荘を改め寺院にしました。これが遍照寺の始まります。端麗な遍照寺山を映す広沢池を庭とし、池畔には多宝塔、釣殿、八角堂等数々の伽藍を有する広大な寺院でした。訪れた人は池畔より反橋を渡り金色の十一面観世音菩薩像を祀る観音島の観音堂に参詣しました。
最盛期には西に大覚寺、東に仁和寺と寺域を接するほどの規模を誇りました。寛朝僧正没後は次第に衰微し、鎌倉時代、後宇多天皇により再興されました。その後、応仁の乱(1467~1477)で廃墟と化し、寛永年間に現在地に移り、文政13年(1830)舜乗律師により再興されました。
拝観のご案内
現在の情報
- 公開内容
- 本尊など寺宝の仏像
- 拝観休止日
- 毎月28日午前中 ※不動護摩・写経会奉修の為(不動護摩・写経会参加の方は拝観可能)
- 拝観時間
- 10:00~16:00 ※要予約(予約は当日1時間前まで可)
- 拝観料
- 500円(屋外からの参拝は自由)
- ご連絡先
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- 電話番号 / FAX
- TEL 075-861-0413
- メールアドレス
- henjyoji@maia.eonet.ne.jp
- URL
- https://hirosawa-henjyo.com/
行事案内
現在の情報
行事案内
毎月28日 | 10:00 | 月例護摩法要・写経会・法話 |
2月3日 | 10:00 | 節分護摩法要 |
4月29日 | 13:00 | 春季大祭柴灯護摩法要 |
8月16日 | 18:00 | 精霊送り(灯篭流し) 於 広沢池 |
11月下旬 | 本尊講【本尊十一面観音菩薩様のお祭り】 | |
各行事へのご参加方法については遍照寺HPをご確認ください。
交通案内
- 名称
- 広沢山 遍照寺
- 所在地
- 〒616-8306京都市右京区嵯峨広沢西裏町14
- 交通アクセス
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- 電車をご利用の方
・JR京都駅からJR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」下車 北口より徒歩16分
・京都市営地下鉄「太秦天神川駅」から京福電鉄で「車折神社前」下車 北へ徒歩12分
・嵐電嵐山駅から京福電鉄で「車折神社前」下車 北へ徒歩12分
- バスをご利用の方
京都駅から市バス26系統(北野白梅町御室仁和寺・山越行き)でバス停「山越」下車 徒歩12分
- 車でお越しの方
・京都駅から約35分
・名神高速道路「京都南IC」から約30分
・名神高速道路「大山崎IC」から約35分※普通乗用車は無料駐車場有り
※観光バス駐車は予約のみ
※年間行事、法要中は駐車をお断りする場合があります。
- 駐車場
- 有り