頂法寺(六角堂)Choho-ji Temple
寺宝・名所
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本堂
六角形の本堂は明治10年(1877)の再建で、正面に拝堂が付属しています。六角堂の御詠歌は「わが思う心のうちは六(むつ)の角ただ円(まろ)かれと祈るなりけり」です「六の角」とは、六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)によって生ずる六欲のことで、これらを捨て去って角を無くし、円満になること、すなわち「六根清浄を願う」という祈りを込めた形と伝えられています。
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本尊 如意輪観音菩薩坐像
本尊は聖徳太子の念持仏と伝える如意輪観世音菩薩坐像で、秘仏とされていて、厨子の前に御前立が安置されています。
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太子堂
境内北東の池の隅に浮かんでいる建物は太子堂と呼ばれ、六角堂を創建した聖徳太子が祀られています。平安時代以降、六角堂を一つの拠点として京都に太子信仰が広まっていきました。内部には、太子が合掌して「南無仏」と唱える二歳像、父である用明天皇の病気平癒を祈る十六歳像、仏教の受容をめぐって物部守屋と戦った姿を表す騎馬像を安置しています。
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親鸞堂 夢想之像
親鸞堂には親鸞が鎌倉時代の初め、建仁元年(1201)六角堂に参籠し、浄土真宗を開くきっかけを得たことにちなみ、親鸞の像を二体安置しています。一体は草鞋を履いて比叡山から六角堂へ向かう草鞋の姿、もう一体は六角堂に籠もって観音菩薩から夢の中でお告げを受けている夢想の像です。
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鐘楼堂(京都市指定有形文化財)
山門の外側、六角通りを隔てた飛地境内に鐘楼が建っています。戦国時代、京都に戦乱の危機が迫ると、六角堂の鐘がつかれたという記録があります。現在の位置は江戸時代初期までさかのぼることができ、周辺の町の人々の信仰を集めた六角堂の特徴をよく表しています。鐘は第二次世界大戦時の金属供出で失われましたが、昭和29年(1954)に再鋳されました。
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いけばな資料館
池坊会館の3階にあり、六角堂といけばなの歴史に触れることができます。いけばなに関する貴重な歴史資料や、華道家元池坊が住職を務める六角堂(頂法寺)の什物などを、常時展示しています。展示資料には、花伝書、花器、いけばなの絵図、六角堂の古文書、歴代住職の肖像画、池坊会館建設にともなう発掘調査の出土品などがあります。 事前予約が必要です。詳しくは六角堂HP (https://www.ikenobo.jp/rokkakudo/highlight/ikebana.html)まで。
沿革
開基は聖徳太子で、用明天皇2年(587年)四天王寺建立の用材を求めて太子がこの地を訪れた時、霊告によってこの地に御堂を建て、守護仏の観音像を安置したのが始まりと伝えられています。早くから人々の崇敬を受け、長徳2年(996)には花山法皇の御幸があり、西国三十三所観音霊場第18番の札所となりました。
また、建仁元年(1201)には、親鸞聖人が当寺に百ヶ日間参籠され観音菩薩より霊告を受け、後に真宗の開祖となられました。
本堂北の本坊を池坊と呼び、室町時代以降多くのいけ花の名手を輩出した、華道発祥の地として有名。現在も華道家元池坊の拠点となっています。
拝観のご案内
現在の情報
- 拝観時間
- 6:00~17:00(納経時間 8:30~17:00)
- 拝観料
- 無料(境内自由)
- ご連絡先
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- 電話番号 / FAX
- TEL 075-221-2686 (池坊総務所)/ FAX 075-252-1325
- URL
- https://www.ikenobo.jp/rokkakudo/
行事案内
現在の情報
行事案内
1月1日 | 修正会 |
1月5日 | 初生け式 |
2月22日 | 太子祭 |
3月中旬 | 夜の特別拝観と春のいけばな展、花供養会、花行列 |
4月8日 | 灌仏会(花まつり) |
7月28日前後 | 唐崎明神祭 |
8月23日前後 | 地蔵盆 |
11月中旬 | 旧七夕会池坊全国華道展・華道先哲物故者追悼法要 |
12月18日 | しまい観音 |
交通案内
- 名称
- 紫雲山 頂法寺(六角堂)
- 所在地
- 〒604-8134 京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町
- 交通アクセス
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- 公共交通機関をご利用の方
・京都市営地下鉄「烏丸御池」駅5番出口から徒歩3分
・京都市営地下鉄「四条駅」、阪急京都線「烏丸駅」21番出口から徒歩5分
- タクシーをご利用の方
・京都駅から約10分
・京阪三条駅から約10分
・阪急河原町駅から約5分
- 徒歩の方
・京都文化博物館から4分
・錦市場(高倉通り側)から6分
・四条河原町から15分
- 駐車場
- 無し