長安寺
西国薬師霊場第26番札所
丹波古刹十五ケ寺霊場第13番札所
丹波大文字(姫髪山)の山腹にあり、特に秋の紅葉は見事で
「丹波のもみじ寺」と呼ばれるように、晩秋の境内は真っ赤な紅葉と諸堂の甍が鮮やかなコントラストを描きます。
山門をくぐると、左手にあるのが文化九(一八一二)年再建の薬師堂です。
厨子に安置されている薬師如来立像は、三十三年ごとに開帳される秘仏で、本尊の前立仏となっている薬師如来坐像の胎内仏だったとも言われています。
また、重森完途作庭による枯山水様式の「薬師三尊四十九燈の庭」、樹齢約六百年の「授乳のイチョウ」か、四季折々の風情を求めて多くの参拝者が訪れる。
寺宝・名所
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薬師如来立像(平安時代前期)
この仏像は、33年目毎に開扉される秘仏であって、現在薬師堂の厨子内の本尊の前立仏となっている薬師坐像の胎内仏であったともいわれる。 美術史の専門家西村公朝氏の言によれば、その肥満した躰躯の下半身にY字形の衣文を刻み、彫の深さ、眼光の輝き、神秘感から見て、京都高尾の神護寺の仏像に酷似した形式(弘仁様式)であり、今からおよそ1200年前に作られたものといわれている。
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薬師如来坐像(平安時代後期)
現在は秘仏として厨子に納められている薬師如来立像の前立仏として安置されているが、厨子内の立像を胎内仏として納められていたと伝えられている。 像高104センチ、寄木造、彩色(現在剥落)の地方的作風の濃い檜材による像である。 像造の構造手法では、藤原中期の様式を取り入れているが、画相、体部の肉付き、及び衣文等には藤原末期の手法が多分にあり、おそらく、製作時期としては12世紀のものと思われる。
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仏涅槃図
釈迦の入滅を説話的に描いたもので、沙羅双樹の下に永遠の涅槃に排卵として宝台に横たわる釈迦を取り巻いて、菩薩、天部、仏弟子、在家の人々などが見守り慟哭している。天空の一方からは生母摩耶婦人が急を聞いて馳せ参じるという説話的な構成である。 この涅槃図には、釈迦や菩薩の衣文などに切金の手法がみられ、室町時代の優品である。 横148×縦190センチ
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秋の長安寺
「春へには花かざし持ち 秋立てば黄葉かざせり」(柿本人麻呂) 四季 それぞれに風情がありますが、とりわけ秋は美しい。 いつのころから、だれ言うとなく「丹波のもみじ寺」と呼ばれています。 境内を埋め尽くし真っ赤なモミジは圧巻。 例年11月にモミジ祭りが行われます。
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薬師三尊四十九燈の庭
重森完途作庭による枯山水様式の日本庭園。 本堂の縁側からモミジ、樹齢約600年の「授乳のイチョウ」と一緒に眺める庭園の景色は素晴らしいのひと言。
沿革
寺伝によると、聖徳太子の異母弟の麻呂子親王が、勅命によって丹波の国大江山に棲む鬼の征伐に向かう途中、勝利を祈願して薬師如来像七体を彫り、一体をこの地に奉祀され当寺の沿革が始まった。
平安時代の初めには真言宗の鎮護道場として大伽藍を有して栄えたが、応永年間(1394)火災により諸堂はことごとく焼失した。文明6年(1474)夢窓国師の法嗣、悦堂禅師が再建して禅宗に改めたが、その後も戦乱時代が続き再三焼失した。
戦国時代になり、明智光秀の後に福知山城主となった二代杉原家次の帰依により、眼光恵透禅師が入山。諸堂伽藍を再建し、山号を医王山と改めるなど、それにより七十年前の悦堂禅師に続き、再々創建された。
長安寺では、創建開山を悦堂禅師、開山を恵透禅師、開基を杉原家次公としているのはそのためです。
「丹波のもみじ寺」と呼ばれるように、晩秋の境内は真っ赤な紅葉と諸堂の甍が鮮やかなコントラストを描きます。
山門をくぐると、左手にあるのが文化九(一八一二)年再建の薬師堂です。
厨子に安置されている薬師如来立像は、三十三年ごとに開帳される秘仏で、本尊の前立仏となっている薬師如来坐像の胎内仏だったとも言われています。
度重なる被災にもかかわらず、薬師如来は安泰で、今なお衆生に加護を与えています。
拝観のご案内
現在の情報
- 公開期間
- 無休
- 拝観休止日
- なし
- 拝観時間
- 9:00~16:30
- 拝観料
- 大人 300円 中学・高校生 100円 小学生以下無料
- ご連絡先
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- 電話番号 / FAX
- TEL 0773-22-8768
- URL
- http://www.chouanji.jp/index.html
行事案内
現在の情報
長安寺 年間行事予定
月 | 日 | 時間 | 行事内容 |
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1月 | 8日 | 午前10時 | 初薬師大祭 |
7月 | 23日 | 午後7時 | 地蔵まつり |
11月 | 第二日曜 | もみじまつり |
交通案内
- 名称
- 長安寺
- 所在地
- 〒620-0928 京都府福知山市奥野部577
- 交通アクセス
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- JR福知山駅より
京都交通バス小牧行き 半田下車 徒歩40分レンタサイクルで30分
- お車をご利用の方
舞鶴自動車道 福知山ICより車で15分