鞍馬寺Kuramadera Temple
鞍馬弘教の総本山。770年(宝亀元)鑑真和上の高弟 鑑禎上人が毘沙門天を本尊として奉安したのが起こりです。牛若丸(源義経)が修行をした地として著名であり、能の『鞍馬天狗』でも知られています。
当寺院のさげわたし数珠玉
寺宝・名所
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毘沙門天三尊立像
毘沙門天三尊立像(国宝)平安時代 (毘沙門天立像・吉祥天女立像・善膩師童子立像)
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兜跋毘沙門天立像
兜跋毘沙門天立像(重要文化財)平安時代
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聖観音立像
聖観音立像(重要文化財)鎌倉時代
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鞍馬の火祭
『サイレイ、サイリョウ』の勇壮なかけ声と共に鞍馬街道を行き交う大松明・神輿の渡御で祭礼の興奮は最高潮に達します。 この夜、鞍馬の氏神の祭礼の熱気が山里を包みます。山内にある由岐神社の例祭
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竹伐り会式
梅雨の晴れ間にホトトギスの鳴く頃、平安の昔、峯延上人が大蛇を法力 で斃し、朝廷から使わされた人夫が龍ヶ獄に捨てたという故事に因む行 事が執り行われます。 僧兵のいでたちの鞍馬法師が近江・丹波の両座に分かれ、大蛇に見立て た青竹を裂帛の気合とともに伐り、その速さを競い、豊作を占い、水への感謝を捧げ、破邪顕正を祈る千年の古儀。
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與謝野晶子・寛(鉄幹)と鞍馬寺
與謝野晶子自筆原稿 『新々訳源氏物語』 玉鬘(鞍馬寺蔵) 信樂香雲初代管長は、與謝野寛(鉄幹)・晶子両先生の直弟子で、大正期から深い交流が続き、両先生の晩年までに及びました。そのご縁から晶子先生の書斎「冬柏亭」が門弟、岩野喜久代氏から寄進され、現在も当館前に建っています。その折、岩野氏所蔵の両先生の遺品(歌稿、諸道具、書籍等)も共に寄贈を受けました。その後、御遺族や同門諸氏よりの寄贈も相次ぎ、鞍馬寺に残されていた関係資料を含め、霊宝殿のコレクションの一つとなっています。
沿革
『鞍馬蓋寺縁起』によれば、奈良時代末期の宝亀元年(770) 奈良・唐招提寺の鑑真和上(688~763年)の高弟・鑑禎上人は、正月4日寅の夜の夢告と白馬の導きで鞍馬山に登山、鬼女に襲われたところを毘沙門天に助けられ、毘沙門天を祀る草庵を結びました。桓武天皇が長岡京から平安京に遷都してから2年後の延暦15年 (796) 造東寺長官、藤原伊勢人が観世音を奉安する一宇の建立を念願し、夢告と白馬の援けを得て登った鞍馬山には、鑑禎上人の草庵があって毘沙門天が安置されていました。そこで、「毘沙門天も観世音も根本は一体のものである」という夢告が再びあったので、伽藍をととのえ、毘沙門天を奉安、 後に千手観音を造像して併せ祀りました。
平安中期、白河上皇や紫式部が仕えた藤原道長・頼通、藤原師通などにより、都の遠郊外にある深山・霊山、鞍馬寺に参詣が相次ぎます。それに伴い、平安王朝に仕える多くの女流文学者も多く来山していました。清少納言は、随筆『枕草子』で鞍馬の九十九折りの道を「近うて遠きもの、くらまのつづらをりといふ道」と書き、菅原孝標の女は『更級日記』で鞍馬寺での参籠の様子を「春ごろ、鞍馬にこもりたり。山際霞みわたりのどやかなるに」と述べています。王朝歌人として著名な赤染衛門も「二月にくらまにまうでしに、いはまの水のしろくわきかへりたるが雪のやうに見えしに」と誌しています。それに加え、紫式部は、『源氏物語』若紫巻で光源氏の最愛の女性、紫上の少女時代である若紫との出会いの寺である「北山のなにがし寺」を鞍馬寺としてリアルに描写しています。
平安末期、末法の時代、鞍馬寺の僧兵は比叡山の僧兵に数は劣るものの、より勇猛だと讃えられていました。源義経(幼名牛若丸)は、7歳頃に鞍馬寺に入山し、16歳の頃、鞍馬寺を出て奥州平泉に下ったと言われています。牛若丸は、由岐神社の上手にあった東光坊で昼間は仏道修行、夜は僧正ガ谷で天狗に兵法を授けられたという伝説があります。南北内乱期には、僧兵の出兵を促す文書や後醍醐天皇の綸旨などが多数残っています。戦国時代になると、武田信玄、豊臣秀吉、徳川家康などの武将がしきりに戦勝祈願を行い豊臣秀頼が由岐神社拝殿を再建しています。
江戸時代、鞍馬山の参道沿いに十院九坊と呼ばれた塔頭が並び、本尊毘沙門天が武神から福神へと信仰の形を変え、鞍馬願人が江戸や大坂で護符を配り、多くの参拝客が全国から参集しました。又、鞍馬寺は、桜の名所として広く知れ渡り、京都所司代や町奉行所が、鞍馬山の桜をみだりに折ってはならないという禁制、『花の制札』を多数、発給しています。
千二百余年前、鞍馬寺を開創した鑑禎上人は律宗に属し、藤原伊勢人は、鎮護国家の毘沙門天と慈悲の観音を一体として併せて祀りました。中興の祖、峯延上人は真言宗の十禅師とも言われています。後に天台宗の影響が強まり、天台法華・天台密教・天台浄土が取り入れられました。
鞍馬山には、神代以前からの古神道や陰陽道、修験道等の山岳宗教の要素も含まれています。宗派に捉われない懐の深さは鞍馬寺の宗教伝統となっています。 昭和22年、初代管長信樂香雲は、このような多様な信仰の歴史を統一して鞍馬弘教と名付け、昭和24年、鞍馬寺は鞍馬弘教の総本山となりました。
拝観のご案内
現在の情報
- 公開期間
- 無休
- 拝観休止日
- なし(霊宝殿は月曜、休日の場合は翌日 12月12日~2月末日 休館)
- 拝観時間
- 本殿開扉 9:00~16:15
- 拝観料
- 愛山費 300円 霊宝殿(鞍馬山博物館)入館料 200円 ケーブル寄進 大人・片道200円、小学生以下・片道100円
- ご連絡先
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- 電話番号 / FAX
- TEL 075-741-2003
- URL
- https://www.kuramadera.or.jp/index.html
行事案内
現在の情報
年中行事
正月元旦~15日 | しめのうち詣で |
1月 最初の寅の日 | 初寅大祭 |
2月節分の日 | 節分追儺式 |
4月中旬の15日間 | 花供養(<花供養の中日>は花会式) |
5月の満月の夜 | 五月満月祭(ウエサクさい) |
5月中旬 | 経塚巡り |
6月20日 | 竹伐り会式 |
8月1日 | 如法写経会 |
9月15日 | 義経祭 |
10月14日 | 秋の大祭 |
10月22日 | 鞍馬の火祭(山内の由岐神社の祭礼) |
11月23日 | 平和の祈り |
12月最後の寅の日 | おさめの寅 |
毎月 7・18日 午前10時40分より | 「写経と法話のつどい」 納経冥加料 500円 (要予約075-741-2003) |
交通案内
- 名称
- 鞍馬弘教 総本山 鞍馬寺
- 所在地
- 〒601-1111 京都市 左京区鞍馬本町1074番地
- 交通アクセス
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- 公共機関をご利用の方
叡山電鉄「鞍馬駅」に向かう最寄駅、
叡山電鉄「出町柳駅」へのアクセス方法。
※2020年7月に発生した土砂災害により一部不通となっておりました、叡山電鉄は2021年9月18日(土曜日)より全線開通し「鞍馬駅」までご乗車いただけます。□ 京阪電車
○終点、出町柳駅から叡山電車で「鞍馬駅」(30分)□ 阪急電車
○河原町駅で下車、 四条大橋を渡り、京阪電車「祇園四条駅」から 終点「出町柳駅」下車、叡山電車で「鞍馬駅」へ□ 地下鉄
○東西線 「三条京阪駅」で下車、京阪電車の「三条駅」から「出町柳駅」叡山電車で「鞍馬駅」
○地下鉄「京都駅」から烏丸線「国際会館駅」下車
京都バス・鞍馬温泉行き「鞍馬」下車(25分)□ JR京都駅から電車
○JR奈良線、東福寺駅で下車、京阪電車「東福寺駅」から「出町柳駅」下車、叡山電車で「鞍馬駅」へ
○地下鉄「京都駅」から烏丸線「国際会館駅」下車、
京都バス、鞍馬温泉行、「鞍馬」下車(25分)□ JR京都駅からバス
○京都バス「17系統・大原ゆき」から出町柳駅前下車、叡山電車「鞍馬駅」へ
○京都市バス「4系統・上賀茂神社ゆき」に乗車、出町柳駅前(30分)下車、叡山電車「鞍馬駅」へ
- 駐車場
- なし。周辺の駐車場をご利用ください。